木. 2月 26th, 2026

売買契約の日に、家が「思い出」へ変わった話


売却活動が始まった頃、
私はずっと「流れ」を追っていた。

査定。
内見。
買付。

一つずつ、淡々と進めているつもりだった。

でも、
売買契約の日は、違った。

この日を境に、
この家は「売りに出している家」から
「手放す家」になる。


その重さを、
私はこの日、初めて実感した。

私の人生の一部。
私の一大決心、私の家。


契約日前に始まる、静かな準備


契約日が決まると、
不動産会社から連絡が入る。

「必要書類を準備してください」

一覧で送られてきた項目。
• 権利証(登記識別情報)
• 印鑑証明書
• 実印
• 本人確認書類
• 銀行口座情報

文字にすると簡単だけど、
一つひとつが重たい書類だった。

権利証を探す時間が、妙に長く感じた


まずは、権利証。

「確か、この辺に…」

大切にしまっていたはずなのに、
いざ探すと、見つからない。

書類ケースをひっくり返し、
引き出しを全部開ける。

この時間、
不思議と焦りと一緒に
過去の記憶がよみがえる。
• 引き渡しの日
• 初めて鍵をもらった瞬間
• 私の優雅な一人暮らしを夢見た日


ようやく見つけた権利証を手にしたとき、
少しだけ、胸がぎゅっとした。

印鑑証明を取りに行く道で考えたこと


印鑑証明を取りに、役所へ。

何度も来た道。
でも、この日は違った。

「この書類で、本当に終わるんだな」

そんなことを考えながら、
番号札を握って待っていた。

書類一枚。
でも、
これが意思の証明になる。

契約書は、思っていた以上に分厚い


契約当日。

不動産会社の会議室。
机の上に置かれた、分厚い契約書。

正直、
「こんなにあるの?」と思った。
• 売買契約書
• 重要事項説明書
• 約款
• 添付資料

担当者が、
一つずつ説明していく。

内容確認は「分からない」を放置しない


専門用語が並ぶ。
• 瑕疵
• 契約不適合責任
• 解除条件

正直、
分からない言葉も多かった。

でも、
ここで流してはいけない。

「ここ、もう一度説明してもらえますか?」

何度も聞いた。
ちゃんと聞いた。
ふと、気になった事も聞いた。


恥ずかしさより、
後悔しないことを選んだ。

担当者が、
嫌な顔一つせず説明してくれたのが、
本当にありがたかった。

「もしも」の話をする時間


契約書には、
楽しいことだけじゃなく、
「もしも」のケースも書いてある。
• ローンが通らなかったら
• どちらかが解除したら
• 手付金はどうなるか

この話を聞いていると、
一瞬、不安になる。


でも、
現実から目を逸らさないことが、
大人の契約なんだと思った。

契約締結の瞬間は、あっけない


全ての説明が終わり、
いよいよ署名。

名前を書く欄が、
いくつもある。

実印を押す。

「ポン」

音は、驚くほど軽かった。

でも、
その一押しで、
流れが決まる。


手付金受領で、一気に現実になる


契約が終わり、
手付金の話へ。
• 金額
• 振込予定日
• 着金確認方法

「◯日には入金されます」

そう言われた瞬間、
胸の奥で何かがカチッと音を立てた。

もう戻れない。

でも、
それは怖さより、
安心に近かった。

家は「物件」になるけれど、思い出は消えない


売買契約をした瞬間から、
この家は「物件」になる。

数字で語られ、
条件で判断される。

でも、
ここで過ごした時間まで
消えるわけじゃない。

それは、
私たちの中に残る。

画像

売買契約は、終わりじゃなく節目


契約が終わっても、
まだやることはある。
• 引き渡し準備
• 引っ越し
• 最終決済

でも、
心理的にはここが一番の節目だった。
心がいろんな気持ちになった。

これから契約を迎える人へ



もし今、
売買契約を控えているなら。

緊張していい。
迷っていい。

でも、
分からないことは必ず聞いてほしい。

サインするのは、
紙じゃない。

あなたの選択だから。

投稿者 Osozaki-mama

20代での結婚が正解と思っていた私。仕事に生き、城を築き、40歳目前で運命が動く。今は育児とキャリアの戦場で、全部手に入れると決めていきる!育児、家事、仕事に子供のお受験や大好きな旅行など、ちょっと良かった決断や失敗談まで掲載させて頂きます!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です