木. 2月 26th, 2026

購入申込対応で、売主が試される瞬間

購入申込対応で、売主が試される瞬間


ある日の夕方。
スマホが鳴った

不動産会社の担当者からだった。
こまめにメッセージや連絡をくれて安心。また進捗報告だと思ったら、

「買付、入りました」

一瞬、時間が止まった。

あれだけビラ配りもてもらったのに、なかなか内見が思ったように増えない。

期待して、落ち込んで…と不安定。

ようやく出た、“具体的な意思表示”。

嬉しい。
でも、同時に思った。

ここからが、本番だ。

買付=ゴール、ではない現実



正直、私は少し勘違いしていた。

「買付が入る=ほぼ決まり」

そう思っていた。

でも、担当者に言われた。

「ここからが、調整と判断の連続です」

買付は、
ゴールではなく、スタートラインだった。

申込み条件を一つずつ整理する



まず提示されたのは、申込み条件。
• 購入希望価格
• 引き渡し希望時期
• ローン利用の有無
• その他条件

書面で見ると、
現実味が一気に増す。

数字が並ぶ。
日付が書かれている。

「この家を、この条件で買いたい」

そう言われている感覚。

価格を見る瞬間の、心の揺れ


一番最初に目が行くのは、
やっぱり価格だった。

正直に言うと、
希望価格ぴったりではなかった。

少し、下だった。

「やっぱり来たか…」

内見フィードバックで言われていた
「価格が合えば」という言葉が、頭をよぎる。

ここで感情が動く。
• もっと待てば、条件のいい人が来るかもしれない
• でも、この人を逃したらどうなる?


頭の中で、
何度も天秤が揺れた。

引き渡し時期は、生活そのものに直結する


次に見るのは、
引き渡し時期。

これ、かなり重要。
• こちらの引っ越し準備
• 次の住まいとのタイミング
• 子どもの予定
• 仕事の都合

「◯月末希望」

その一文で、住んでいる場合は、
一気にスケジュールが現実になる。

「間に合うかな…」
「この日程、無理してない?」


価格だけじゃない。
生活が回るかどうかの判断でもあった。

売主としての返答は、即答できない



担当者に言われた。

「すぐ返事しなくて大丈夫です。
 一度、整理しましょう」


この一言に、救われた。

買付が入ると、
焦る。

でも、
売主にも考える権利がある。

その夜、
家族で話し合った。

家族会議:数字と感情のすり合わせ



テーブルの上に、
買付書。

夫と向き合って、
一つずつ確認する。
• この価格、どう思う?
• この時期、現実的?

ここで大事だったのは、
「感情」と「現実」を分けること。


この家で過ごした時間。
思い出。
頑張ってきたこと。

それと、
市場での評価は別。

分かっているけど、
簡単じゃない。

価格交渉をするかどうかの判断



悩んだ末、
私たちは決めた。

価格交渉をする。

理由はシンプル。
• こちらの最低ラインを下回っていた
• 内見数や反応を見ても、強気すぎる要求ではない

ただし、
欲張らない。

「この金額なら、即決します」

そう伝えてもらうことにした。



交渉中の、あの落ち着かない時間

交渉は、
担当者を通して行われる。

だから余計、待つしかない。
• 今どうなってる?
• 返事来た?


スマホを見る回数が増える。

この時間、
本当に落ち着かない。

返答が来た瞬間の、静かな緊張



数時間後。

「先方、こちらの条件で進めたいとのことです、ちょうど他の内見希望者が出てきて、その方もかなり前向きな様子とお伝えしたのも、決め手でした。」

その言葉を聞いたとき、
思ったより静かだった。

飛び上がるほど嬉しい、というより。

「あぁ…決まるんだ」
人生の大きな決断で購入した家、私の人生の一部。やはり喜びより、手放すという寂しさがあった。

画像

家族が始まった記憶、家族時間を楽しんだ家。

そんな感覚。

手付金の確認で、一気に現実になる



次に確認するのが、
手付金。
• 金額
• 支払い時期
• 契約解除時の扱い

ここは、
感情を挟まない。

数字とルールの話。

担当者が丁寧に説明してくれて、
少し安心した。

「ちゃんと進んでる」

そう実感した瞬間だった。


売買契約日程の調整は、最後の山


契約日を決める。
• 売主
• 買主
• 不動産会社

全員の予定を合わせる。

平日が多く、
仕事の調整も必要。

「この日なら大丈夫です」

そう言った瞬間、
もう後戻りできない感じがした。


契約が近づくにつれて、家を見る目が変わる



不思議なことに、
契約日が決まると、
家の見え方が変わった。
• この壁、最後だな
• この窓、もうすぐ見納め

急に、
一つ一つが愛おしくなる。


買付対応で学んだこと


今、振り返って思う。

買付対応は、
売主の覚悟を問われる工程だった。
• 条件を整理する冷静さ
• 感情と折り合いをつける力
• 決断する勇気

どれか一つ欠けても、
前に進めなかったと思う。


これから買付を迎える人へ



もし今、
買付を待っているなら。

そして、
買付が入って戸惑っているなら。

焦らなくていい。
欲張りすぎなくていい。


でも、
自分たちの軸だけは、手放さないでほしい。

売る家は、
確かに“物件”。

でも、
売るのはあなた自身の選択だ。

投稿者 Osozaki-mama

20代での結婚が正解と思っていた私。仕事に生き、城を築き、40歳目前で運命が動く。今は育児とキャリアの戦場で、全部手に入れると決めていきる!育児、家事、仕事に子供のお受験や大好きな旅行など、ちょっと良かった決断や失敗談まで掲載させて頂きます!

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