日曜15:30、マクドナルドで解き放たれた私
日曜の15:30。
自宅から徒歩5分の場所にあるマクドナルドに、私は息子と二人でいた。
この距離にマクドナルドがある生活は、実はまだ新しい。
けれど「近い=よく行く」にはなっていない。
息子がマクドナルドで注文したいのは、いつもハッピーセット。
けれど、現実的に彼が食べられるのはポテトとミルクだけだ。
だから我が家にとって、マクドナルドは日常ではなく、ちょっとしたイベント。
年に2回くらいの、特別な場所である。
今日は珍しく、午前中は仕事に出ていた。
午後は息子と二人で雪合戦、長くは続かない私の疲れ。
手袋は濡れ、息は白く、頬が痛くなるほど寒い。
それでも息子は、何度も雪を投げて、何度も笑った。
「ポテト食べに行く?」
何気なく言った一言だった。
すると、考える間もなく返事が返ってくる。
「行く!」
即答だった。
そういえば、ここは遊び場が併設されているマクドナルドだったな、と思い出す。
軽い気持ちで、コートを脱がせ、靴を脱がせ、遊び場へ送り出した。
すると、驚くほど簡単に、息子は友達を作った。
名前も知らない。
年齢もわからない。
それでも、数分後には一緒に走り、滑り、転び、また立ち上がっていた。
私はその様子を、少し離れた席から眺めていた。
ポテトをつまみ、温かい飲み物を口にする。
誰にも呼ばれない。
誰にも急かされない。
ただ、座っている。
まさか、ここで。
まさか、日曜の15:30、マクドナルドで。
私は解き放たれていた。
「ママ見て!」と呼ばれない時間。
「これやって」「あれやって」と言われない時間。
息子は汗を流して遊び、私は久しぶりに“何もしない”をしている。
この距離感が、心地よかった。
完全に手放すわけではない。
でも、常に隣にいなくてもいい。
その安心感が、こんなにも体を軽くするなんて知らなかった。
徒歩5分のマクドナルド。
年に2回のつもりだった場所。
でも、今日の私は思っている。
これは、ちょっと癖になりそうだ、と。
