注文住宅完成までの“つなぎ”賃貸で学んだこと
一軒家を売却し、
鍵を手放し、
通帳の数字が変わった日。
多くの人に言われた。
「次は、マイホーム完成を待つだけですね」
でも、
その“だけ”の期間が、
思っていた以上に濃かった。
私たちは、
注文住宅の建築期間を過ごすための賃貸暮らしを選んだ。
期間限定。
あくまで“つなぎ”。
そう分かっていても、
そこにはちゃんと暮らしがあった。
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家賃予算設定で、価値観が一気に現実化する
最初に向き合ったのは、
家賃予算。
持ち家を売った直後というのは、
不思議な感覚になる。
• お金は動いた
• でも、安心して使えるわけじゃない
注文住宅は、
これからが本番。
だからこそ、
賃貸にかけるお金は抑えたい。
でも、
抑えすぎると生活が崩れる。
私たちは話し合った。
「この期間、何を優先する?」
• 広さ?
• 立地?
• 新しさ?
すべては無理。
期間限定だからこそ、割り切る必要があった。
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エリア選定は「今」と「未来」のせめぎ合い
次に決めたのが、
エリア。
ここが、本当に悩ましかった。
• 今の通勤
• 子どもの園・学校
• 新居予定地との動線
全部を満たす場所は、ない。
だから、
「何を捨てて、何を残すか」を決める作業だった。
最終的に選んだのは、
今の生活を大きく崩さないエリア。
未来より、
“今を回す”ことを優先した。
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通勤・学校動線を紙に書き出して分かったこと
感覚で決めると、失敗する。
そう思って、
紙に書き出した。
• 朝の動き
• 夕方の迎え
• 雨の日
• 忙しい日
すると、
「ここは無理だな」
「ここは意外といける」
見えてくる。
賃貸探しは、
ロマンじゃなく、生活の設計だった。
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仲介会社に「正直に話す」勇気
仲介会社には、
最初から正直に伝えた。
• 注文住宅完成までの仮住まい
• 期間はおそらく◯ヶ月
• 大きな初期投資は避けたい
すると、
提案が変わった。
「それなら、
この辺りが現実的ですね」
無理に夢を見させてこない。
その距離感が、ありがたかった。
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物件内見で感じた「これは違う」の直感
内見は、
2件に留めた。
写真では良くても、
実際に行くと違う。
しかし沢山みれば欲も出る。
だから場所を限定して、2件だけ内見。
• 音
• 日当たり
• 匂い
• 空気感
「ここで◯ヶ月暮らす」
そう想像したとき、
無理な場所は、すぐ分かる。
仮住まいでも、
“我慢しすぎない”ことは大事だった。
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初期費用の現実に、改めて驚く
条件が合う物件が見えてくると、
次は初期費用。
• 敷金
• 礼金
• 仲介手数料
• 保証料
• 火災保険
金額を見て、
一瞬フリーズした。
「仮なのに、こんなに…?」
でも、
これが現実。
だからこそ、
礼金なし物件や、
フリーレントの有無は、
しっかり確認した。
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入居審査申込は、少し緊張する
賃貸でも、
審査がある。
• 収入
• 勤務先
• 家族構成
家を売った直後という状況を、
どう見られるか。
正直、少し不安だった。
でも、
結果は問題なし。
「ちゃんと前に進んでる」
そう思えた瞬間だった。
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契約書の読み合わせは、持ち家経験が生きた
契約書。
以前より、
冷静に読めた。
• 解約予告
• 短期解約違約金
• 原状回復
仮住まいだからこそ、
途中解約の条件は重要。
ここを曖昧にしないことが、
後々の安心につながる。
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初期費用支払いで、覚悟が決まる
支払いを終えたとき、
ようやく実感した。
「ここで、暮らすんだ」
仮でも、
ちゃんとした住まい。
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住所変更と郵便転送は、地味だけど大事
引っ越し後すぐにやったのが、
• 住所変更
• 郵便転送届
•保育園の申請
これを後回しにすると、
本当に面倒。
特に、
住宅関係の書類。
ここは、
早めが正解だった。
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必要設備は「最低限」でいい
カーテン。
家電。
新居が控えているから、
買い替えは最小限。
• 使えるものは持ち込む
• サイズが合わなくても割り切る
「完璧にしない」
それが、
心を軽くしてくれた。
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賃貸暮らしで気づいたこと
この期間、
不思議と焦りはなかった。
• 新居は、これから
• 今は、準備期間
そう思えるようになった。
仮住まいは、
次の暮らしへの助走だった。

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「つなぎ」のはずなのに、ちゃんと記憶に残る
この賃貸での暮らしも、
きっと忘れない。
• 荷物の少ない生活
• コンパクトな動線
• 必要なものだけの空間
「これで十分じゃない?」
そんな気づきも、あった。
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これから仮住まいを迎える人へ
賃貸暮らしは、
妥協じゃない。
選択だ。
期間限定だからこそ、
学べることがある。
次の家を、
もっと大切に思える時間になる。
